世界一周を終えて、新しいことを始めるにあたって。

2011年8月から2012年の8月まで行っていた一年間に渡る、世界一周NomadProjectを終えて、

旅で学んだことを振り返ってみることにしました。

そしてこれからNomadProjectの次に、始めていく新しいことに関してまとめてみます。




タンザニアにて


オランダのプラットフォームにて


アメリカのグランドキャニオンに向かう途中にて


スイスからフランスに向かう車中にて


南アフリカ、ケープタウン近くのワインの街、ステレンボッシュにて



南アフリカのケープタウンの海岸沿いにて

 


ハンガリー、ブダペストにて

デンマーク首都、コペンハーゲンにて

 


トルコ、カッパドキアの気球にて

 


ヨルダンのペトラ遺跡にて

 


エジプトの白砂漠にて一晩を過ごす

 


インド、バラナシのガンジス川での光景

 


フィリピンへは島を持っている日本人の元を訪ねに伺った。

 

01 個が世界と繋がる時代がきた。

 

世界中の起業家、世界を周りながらビジネスを起こしているNOMADと言われる人々、なにより新しい未来に向かって時代を創っている人に会いながら、僕は世界を周った。

周った国は30カ国、世界でお会いした起業家、ノマド、ベンチャーの数は500を超え、参加したカンファレンスも30を超えた。そして病院に世話になるレベルの食中毒も4回。。

世界では予想もしえないリアクションを示してくれたり、世界をしれば知る程、知らない自分も目撃した。

 

僕の今回の旅を振り返って、感じたことは、

『個』が世界を分子のようにダイナミックに動き、まるでアメーバのように繋がっているということだが、詳しく書くことにします。

 

 

02 旅にテーマを持つ

 

今回、僕は旅をプロジェクト化しテーマを持った上で、世界をまわった。僕のテーマは世界中の新しい時代を創っている『個』に会うこと。

12歳の時に『80日間世界一周』の映画を見て以来、旅に出たくて仕方がなく、英語を毎日勉強し頑張ってお金を貯めていた。そして、大学に入ってからは念願叶い、色んなところへ旅をした。

しかしある時に、景色、風景に対する感動がなくなってしまった。ユースホステルの夜などに旅人の中でよく話すのだが、この贅沢な悩みに直面した僕は、ただ景色を見て旅する普通の旅を辞めた。

 

 

03 新しい形の旅=NOMAD PROJECT

 

『旅』と『放浪』の違いは目的があるかないかだという。

僕の今回の旅には目的があった。

アメリカにあるバブソン大学に留学したこともきっかけで、世界中でこれから強くなるであろう『個』の可能性に触れた。

そしてそれと同時に、日本人の若者が世界にそこまで出ていないという現状も、目撃した。

そこで世界中の起業家、アーティスト、NOMADとして世界で活躍している個に会いながら、

自分自身への修行、つまり世界のビジネスを体感する旅をすることにした。

そして、お会いした方々のロールモデルを同世代に発信、共有することで、日本の若者が世界にでるきっかけを創ろうとしたのだ。

 

 

 

04 世界はでかいが、世間は狭い。

個が繋がっているということ。

 

まわった国は全部で30カ国。海外に留学していたこともあり、世界中に友達の輪があった。

だからこそ、今回の旅の半分は人の家に居候という形で世界を周れた。Courch surfingやAirBNBも利用したが、どちらかというと僕はリアルの友達を選択した。

旅の初めは、その国に着く前にお会いしたい方々にアポをいれたり、参加したいカンフェレンスに申し込んだりしていた。

面白いことに旅の後半からは、ほとんどアポ入れしなくても、ご紹介でお会いすることが大半を占めた。面白いイベントも不思議と入ってきた。

主にTED、Startup weekend(ヨーロッパを中心のイベント)、Bar Camp(アジアを中心とした起業家のイベント)、などのイベントオーガナイザーは世界のどこでも繋がっており、様々な人、イベント、モノを紹介してくれた。

世界は『人』を介して繋がっていた。世界は広いが、世間は狭い。

ITを活用することで、世界のどこにでも会いたい人に会える時代。

LCCを使えば格安で大抵のところなどこでも移動できる。僕たちはそういう時代に生きているのだ。

 

 

05 新しい時代にむけて準備すること。

『今の時代、潮流なんてないんだ。』

 

世界中で活躍している強い個に会っていて感じたことがある。どうやら間違いなく『個が世界と繋がる時代』になっている。

そして個が流動化して、繋がっている。今の時代にトレンドとか、潮流とかそういったものはないに等しいと思っていて、

一つ一つのダイナミックな個が分子のように動いていた上で潮流を創るので、全体がどうだとか、そういうのを考えるのはナンセンスだと思っている。

世界地図を持った上でここにいこう、ではなく、自分の中でのコンパスを持った上でこれをやろうを持つべきだ。

 

だから、持ちモノを最小限にして自分の信じる未来に向けて動いていく。そこに向けて全力でドライブしていかなければならない。右に倣えで自分で考えず、周りに従っていたら最悪の選択をしてしまい、最悪のシナリオがある未来に取り残されてしまうかもしれない。

 

だからこそ、自分で信じて決断したことに対しては、根拠のない自信をもつこと。

新しい時代を創るということは、根拠のない自信を持って、実現していくことだ。ロジカルにはなりえない領域だ。

今、世界は常に動いており、未来が見えずらいというが、未来はいくつものレイヤーからなっているので、限りなく自分が信じてドライブして行けばその未来の一つのレイヤーを選択し、実現することができる。

自分の舞台(未来)を自分で創り、そこで演じる『自作自演』。

未来が見えずに動きが加速している現代だからこそ、自分の信じた未来にドライブする。

小さくても自分でビジネスを起こしてみる。MY PROJECTを自分で持ってみる。食料、水、エネルギーを自分で供給してみる。

そして創ったそのシステムが大きな歯車になれるように、他のシステムと連携させて行く。

みんなが、自分の未来を自作自演することに、世界総人口、自給型社会の未来があると信じている。

そしてその個が繋がっていき、新たなムーブメント、潮流を起こすのだ。

『個の可能性を、世界でぶちまけよう。』これがぼくが感じた世界一周へのひとつの答えだった。

 

 

06 始点の終わりと、これからについて。

 

Nomadのように世界を動きながら、働いている人。

現場に張り込んで、時代を創ろうとする人。

食を通して、過去と未来を繋げる人。

未来にむけて、石を彫り続ける人。

異国の地で、教えを説こうとする人。

人知れず、農業に革命をもたらそうとする人。

 

僕にとってそのすべての人が格好よかった。共通することはただ一つで、自分の信じる未来に向けてアクションを起こし、時代を創っていることだ。

僕はローカルで活躍するか、グローバルで活躍するかということに関してさして大きな違いはないと思っている。それは趣味の問題だ。そして『世界に出る』という文脈は古くて、僕らは既に『世界にいる』のだ。

グローバルか、ローカルかは趣味の問題なのだが、趣味を知るには両方を経験しなければならない。だからこそ若い時に一度は海外に出てみることをすすめたい。それも、団体でまるで護送ツアーの様な形で海外に行くよりも、一人旅を勧めている。

 

 

 今、この旅を終えて仕掛けようと思っていることがある。

 

ひとつは日本の若者が、その若い時にグローバルかローカルかの選択を、自分で選択して決断できるだけの選択肢を増やすこと。旅にテーマを持って活動していた同世代の仲間とともに、CiRCUSという組織を立ち上げた。同世代の若者に対して世界への関わり方をアップデートして発信していきたい。

 

その仕掛けとして、リュックサック革命という取り組みを始めた。日本から、目的を持って世界に出て行く人を増やしていく取り組みだ。5/15日に、本とweb mediaの同時リリースをする予定だ。

 

旅にテーマを持って、世界に出る人が増えるきっかけを作れればと思い、本を出版した。旅にテーマを持つ、新しい旅のカタチを記した本だ。旅にテーマを持つと、旅が濃くなりその旅が、履歴書に穴があく旅になるのではなく、履歴書に書ける旅になるのだ。

 

自分の仕事をつくる旅 グローバル時代を生き抜くテーマのある旅のススメ



 

そして、本と同時に旅にテーマをもつ人々のインタビュー集のウェブサイトを公開する。世界にテーマを持って出ている旅人、若者のプラットフォームだ。更にスルガ銀行d-laboとのコラボで、世界に出る人のために特典(旅をする人向けのデビットカード)をリリースするつもりだ。世界に出る上での一つの武器だ。このサイトも5/15日に公開予定だ。

 

Tabi-laboティザーサイト



 

 

今回の取り組みを通して、世界を舞台にビジネスを展開したいと思う若者と、海外に出たからこそ日本が好きになり、日本を底上げしていく若者が生まれ、この2つの人種が今後の日本を支えていくと信じている。

 

旅の終わりは、新しい旅の始まりである。

 

僕のような若造を快く受け入れてくれた、この旅でお世話になった方々、世界各地、ご縁でお会いした方々、そして人知れず世界で活躍されていた、そして今活躍されている未来のヒーローの方々への、大きな感謝を込めて。

 

 

成瀬勇輝

 

 

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