Gig economy バブソンのノマド教授 Diane

Babson大学MBA教授

Babson大学のMBAのクラスに、一際面白い授業がある。
世界でTOP10に入るほどのイノベイティブなクラスがあるのだ。
僕は学部生ながら、教授に頼み込みMBAの授業に入れてもらった。
MBA course Entrepreneurship and the Gig Economy. In 2010, Forbes.com named the course one of the
10 Most Innovative Business Classes.



彼女自身世界を股にかけるノマド的生き方をしている。一面ではバブソンの教授、ある一面では著者、またはVCの投資家。そしてパネラーとしても世界を周っている。
She has written and published two books on venture capital, freelanced several articles and commentary pieces, taken two different years off to travel around the world, lived in five different cities, and been an independent consultant for young companies and investors. In between gigs, Diane spends a lot of time with friends and family, and is an avid traveler.


 

Entrepreneurship and Gig economy

“Gigs: a bunch of free-floating projects, consultancies, and part-time bits and pieces…”

“No one I know has a job anymore. Everyone has Gigs.” by Tina Brown

ここから授業が展開していく。簡単に授業の内容を紹介しておく。

授業の前半はGig economyの紹介だ。
今後正規雇用がなくなり会社という枠が壊れた時に、結局力になれるのは自分。
Gigとは仕事(プロジェクト)と仕事の間の時間の事で、フリーランス経済が基本となっている。
会社という箱に頼るのではなく、自分の経験、スキルを頼る必要がある。
自分以外のものにはあまり期待をするな、と言った所だ。
彼女が一番言っていたのは、
今の時代、最低でもWebを動かせるくらいでないとEntrepreneurとしては難しい。
もしまったくWebが分からないならすぐに勉強すべき。
今、大きい会社Facebook, Microsoftを持っているのは技術者あがり。



授業の後半は、
LikedInの使い方、Twitter, About meに始め、Webでのブランディングの話が多かった。
今、どこの人もWebが見れるので、しっかり自分の情報をアップするのは大事だと。
Webでの自己ブランディング、これが仕事と直結しているという。

そして授業の最後の方になると、
これから、仕事と仕事の間の隙間時間(Gig)をどう使うかが大事になってくる。
皆が一年、自由に動けるとしたら何をやりたいか、それをディスカッションした。
多くが世界一周や旅行をしたいと言っていたが、
そこで教授が、
世界一周+何か=あなただけのもの
この何かテーマを持ってやれば必ず終わった後に力になっているはずだ。

最後のレポートテストのテーマが一年間のGig(時間が空いたら)で何をしたいか。
何ともこの授業らしいおもしろい終わりだった!


 

ライフスタイル



Dianeは、ハーバード大学を卒業後、VCやマッキンゼーでばりばり働いていた。
その時に明日死ぬとして人生で何をしたいかと考えた所、
世界一周という答えが彼女の中から出た。
すべての職を辞めて、2年かけて夫と世界一周の旅に出た。

その後、人生のキャリア、ライフスタイルに新たな発見(You cannot live twice)があり、今ではVC、教授、著者、パネラーなど様々な肩書きを持ちながら世界を舞台にビジネスをしながら、
同時に暇を見つけては海外旅行にでている。
彼女の面白い所は様々な会に参加し、そこでアルムナイ、会員となり非常に広いコネクションを自分で作っているところだ。ノマドの一つの特徴かもしれない。


>Diane
“Deferred Life Plan”というものがある。
したい事を将来する為に今したくない事、やらねばならない経験を積む。
将来の為にこのキャリアをとるとか。しかし実際は1%位の人間しかしたい事を将来に渡ってできてない。スキルとタイミングは大事だが先にやりたい事を延ばすのではなく”今”やるのはどうだろうか。
もし「そのうちに」やりたいことがあれば、今、まさに今やりなさい、というのが私のアドバイス。やりたいと思ったときが旬なのであり、先伸ばしする理由はないのだ。今楽しいと思っていることが年をとってからも楽しいとは限らない。
人生は短い。これが色んな所を見て大きく感じた所ですね。

非常に面白い授業で、MBA卒業生の人達に向けたメッセージがこもっていた。
これから、経済、社会がどうなるかは分からないが何かが崩れた時にそこにどっぷりと依存しすぎているとあまりにもリスキー。
あまりにもランダムで、いつ何が崩れるか分からない。
世界でかなう力を個人で身につけなければならないと感じました。
ノマドを更に詳しく知りたい方は、21世紀の歴史(ジャックアタリ)も参照下さい。

 

成瀬勇輝

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